カキフライが無いなら来なかった

ピース又吉さんと、文筆家せきしろさんの自由律俳句の本を買いました。まったんのブログで告知されてからずーっと楽しみに待ってた本。家に帰るまで我慢出来なくて、渋谷のカフェで頼んだものテーブルに放置で真剣に熟読。彼の選ぶ語句一つ一つに心打たれて感極まって泣く。お笑いの仕事もしながら、テレビにも出ながら、どんなことを思いながら書いたんだろうって考えたらまた泣ける
めちゃくちゃ怪しいお客だったはず、カフェのお姉さんすみませんでした

カキフライが無いなら来なかった

カキフライが無いなら来なかった

意外とロマンチックで、失礼だけど普通にちゃんと恋愛もしてるんだなあってこともわかりました。又吉さんの恋愛…気になる。女子の成分の半分は恋バナで出来てるとおもーう!(by 竹内さん)
1番好きなショートコラムは、『単色になった虎が踏切を眺めている』

以下引用

自分で選択した癖に何を今さらと思いながら、これはやばいぞ深刻だぞと思う。
自問自答を繰り返す。自己弁護を試みる。だが言葉が見つからない。どうにもならない。精神内部で憂うつと憂うつが葛藤している。

途方に暮れて歩き続ける。空は群青色を経て夜となる。

又吉さんの言葉選びの秀逸さに惚れ惚れします。心が揺れる。
女流作家が好きで、これまで男性の作家さんの書く本って共感出来なくて避けてきたけど又吉さんの書く文章は大好きです。何度も読み返したくなる。(夜中に読んだら泣いちゃうんだけど)第二段も期待しつつ、彼が好きな太宰も読んでみようかなぁって思えた、素敵な一冊でした。